アイアムアヒーローにまつわるエトセトラ

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ゾンビについて << [考察一覧] >> 二人は名コンビ

対称性とその破れ
 [目次]
 1章.
なにが対称なのか
 2章. 性格の対称性 [準備中]
 3章. 物語の対称性
 4章. 心の傷の対称性 [準備中]
 5章. 対称性が示すもの [準備中]



3章. 物語の対称性

本考察の第一章で述べたように、この作品の序章においては、まず英雄を主人公に、次に比呂美を主人公として、同じ骨格の物語が二度繰り返されている。

以下、その両物語をストーリーの進行順に比較することにより、両物語の共通部分をわかりやすく示したい。


3.01 主人公登場

おおむね最初の30話までが英雄編、それ以降が比呂美編である。それぞれ冒頭に主人公が登場する。以下の表で、右側が英雄編の物語、左側が比呂美編の物語となっている。
主人公登場
比呂美編《第31話》英雄編 《第1話》

3.02 てっこ/沙衣の登場

続いて、二人の主人公にとって、それぞれかけがえの無い人物が登場する。英雄にとっては、恋人徹子であり、比呂美にとっては、クラスメートの沙衣である。

3.02.1 初登場
初登場時は、いずれも全身ではなく、顔の部分カットでの登場。
初登場
比呂美編《第32話》英雄編 《第2話》

3.02.1 突き刺さる言葉
両主人公とも、徹子/沙衣の漏らした言葉により深く傷つく。
突き刺さる言葉
比呂美編《第32話》英雄編 《第3話》

比呂美の心に突き刺さる無神経とも思える沙衣の言葉。しかしその真意は…

英雄の嫉妬心をかきたてた徹子の言葉。その言葉の裏に込められた思いは…


3.03 初めてのゾンビとの遭遇

英雄は仕事場からの帰路にある大木の前で、比呂美は樹海から病院へ向かおうとする途中、初めてゾンビに遭遇する。
初めてのゾンビとの遭遇
比呂美編《第35話》英雄編 《第6話》



3.04 てっこ/沙衣のゾンビ化とその殺害。心の傷

この項については、独立して次の第四章で解説する。


3.05 ゾンビからの逃走・前編

てっこ/沙衣の殺害後、主人公はゾンビに追われることになる。英雄も、比呂美も、逃げる。ひたすら街を、樹海を、逃げ、走る。

二人を追ったのは、いずれも裸足で走る老婆のゾンビ
老婆ゾンビ登場
比呂美編《第42話》英雄編 《第16話》

顔だけが突き進んでくるような斬新な構図。老婆は入院患者だったようで、足腰は弱く、 入れ歯とオシメをしている。

「やちん(家賃)」と叫びながら迫る老婆。大家として日々仕事をしているせいか、 足腰は丈夫。

すんでのところで追いつかれようとしたとき…
迫る老婆
比呂美編《第43話》英雄編 《第16話》

老婆が比呂美の足まであと数10cmまで迫った。

老婆が英雄の首筋に噛み付こうと迫った。

老婆の自滅で逃げ切ることができた。
老婆自滅
比呂美編《第43話》英雄編 《第16話》

激しい運動に耐え切れず、老婆の足が折れた。

交差点に飛び出した老婆が車にはねられた。
ここでは類似点が非常にわかりやすく描かれており、作者の意図は明瞭である。


3.06 三谷の死・ヤンキーの死

英雄が松尾先生の職場に戻り、ともに逃げた三谷が陸橋でゾンビに襲われるまでの場面と、比呂美(と英雄)が国道の交差点に戻り、通りがかったヤンキー達がゾンビに襲われるまでの場面。ここは一見、対称性が明瞭ではない。実際、ここでの両物語の人間関係や出来事を対応させるのは難しい。

しかし物語の進行上は、必死にゾンビから逃げてきた主人公がここで一息つき、再びゾンビに追われて走り出すまでの場面という点で共通しており、再び逃亡を始める契機が、三谷、あるいはヤンキーを襲ったゾンビの片割れに追われるという点でも共通している。

事務所と交差点
比呂美編《第43話》英雄編 《第18話》

三谷の死・ヤンキーの死
比呂美編《第45話》英雄編 《第21話》

ヤンキーに襲い掛かったゾンビのうちの一人(ナックルウォークおじさん)が二人に気づき、向かってきた

三谷の指を噛み切った陥没少女が、英雄の方に向かってきた


3.07 ゾンビからの逃走・後編

再びゾンビに追われる
比呂美編《第45話》英雄編 《第21話》
再び両主人公の逃亡が始まった。

全力疾走
比呂美編《第45話》英雄編 《第21話》

乗り捨ててあった自転車に二人乗りで逃げる。こちらは「比呂美編」であるので、前に乗るのは比呂美。

陥没少女を振り切ろうと全力で逃げる英雄。目指すは駅の方向。

危機一髪
比呂美編《第45話》英雄編 《第21話》

前方に掃除婦のゾンビが迫ってくる。英雄は銃を構えたが、

後方から迫る二人のゾンビに悲鳴を上げる英雄だったが、

ゾンビは、駐車場から飛び出してきた自動車に跳ね飛ばされた。

ゾンビ達は、二人とも交差点で自動車に跳ね飛ばされた。
ここも、両物語でキッチリ対応した流れになっています。


3.08 一時の高揚感

一時の高揚感
比呂美編《第45話》英雄編 《第21話》


いずれの物語でも、街に跋扈するゾンビを目撃し、ぎりぎりのところでゾンビを交わすうち、両主人公の気持ちは高揚してきます。


3.09 束の間の安堵
束の間の安堵
比呂美編《第46話》英雄編 《第21話》

バス停にたどり着き、安堵し息を整える比呂美。

電車に飛び乗り、安堵し息を整える英雄。


3.10 人々の無関心と感染の始まり
ひとごと
比呂美編《第47話》英雄編 《第21話》
「となりの村田さん入院したんだって」
「あー みんなかまれて 病院行きだー」
「監督 緊急入院だって」
「別にいんじゃね あいつ 結局 飾りじゃん」
修羅場を潜り抜けてきた英雄や比呂美とは対照的に、事件についてもひとごとのように語る人々。


感染の始まり
比呂美編《第48話》英雄編 《第23話》
だが密室の電車内、あるいは逃げ場の無い群集内で、感染が始まった。


3.11 閉鎖空間内でのゾンビスプロール

ついに閉鎖された空間で、次々に人々のゾンビ化が始まった。英雄にも比呂美にも危機が迫る。
感染の危機
比呂美編《第48話》英雄編 《第24話》

ゾンビに首筋を噛まれた比呂美だが、まだ歯が生えていない乳幼児だったため事なきを得た。

ゾンビに襲いかかられた英雄だが、土下座の防御姿勢を取ったことで、首筋を踏まれただけで済む。

閉鎖空間内での感染拡大
比呂美編《第51話》英雄編 《第24話》

逃げ場の無い集団内で、次々に群集がゾンビに襲われる。

逃げ場の無い車両内で、次々に乗客がゾンビに襲われる。


3.12 脱出

脱出
比呂美編《第51話》英雄編 《第24話》

脱出
比呂美編《第51話》英雄編 《第24話》

辛うじて群集から逃げ出した比呂美(と英雄)だが、その後を乳児ゾンビが追う。

辛うじて電車から逃げ出した英雄だが、その後を営業マンゾンビが追う。
ここまでの流れも、比呂美編、英雄編、同じ順序で展開しています。


3.13 自動車による逃走

乗車
比呂美編《第51話》英雄編 《第24話》

謎のおじさんの自動車に乗り込むことができ、辛うじてゾンビから逃げ切れた比呂美(と英雄)

駅前のタクシーに乗り込むことができ、辛うじてゾンビから逃げ切れた英雄。

発車
比呂美編《第51話》英雄編 《第24話》

車は神社を後にしたが、英雄編とは異なり同乗者はいない。

アベック、黒人米兵と同乗し、タクシーは駅を後にした。


3.14 運転手の発症と死

移動
比呂美編《第?話》英雄編 《第25話》
「御殿場方面のなにか」?
横田基地

発症
比呂美編《第?話》英雄編 《第26話》

炎上と死
比呂美編《第?話》英雄編 《第27話》


3.15 休息と、深夜の樹海での苦悩・恐怖。

地下通路
比呂美編《第?話》英雄編 《第27話》

深夜の樹海
比呂美編《第?話》英雄編 《第28話》




[2章. 性格の対称性] [目次] [4章. 心の傷の対称性]


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